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Saaspocalypseは、一般ユーザ企業の現場ではもう始まっている

「Saaspocalypse(SaaSの終焉)」という言葉を、最近よく見かけるようになりました。

ただし、一般ユーザ企業の現場から見ると、これは SaaSが使えなくなる話ではありません

本質は逆です。 SaaSが当たり前になりすぎた結果、価値の置き場所が変わった。 それが、いま起きている変化です。

まず、公開データで確認できる事実

このテーマに合わせ、2025年以降の「株価・評価」の公開データだけに絞って見ると、次の傾向が確認できます。

要するに、2025年以降は
「SaaSそのものの終わり」ではなく、「SaaSの価値評価の見直し」が進んでいる、
というのがデータからの読み取りです。

先に結論

これからの競争力は、

ではなく、

で決まります。

一般ユーザ企業におけるSaaSの現在地

多くの企業ではすでに、次のようなSaaSが業務の中核です。

ここで重要なのは、主な利用者が技術者ではなく現場担当者だという点です。

現場担当者が求めているのは、

ではありません。

求めているのは、 「考えずに、正しく、速く仕事が進むこと」です。

SaaSは「導入プロジェクト」から「業務前提」へ

以前のSaaSは、

  1. 導入する
  2. 学習する
  3. 定着させる

というプロジェクトでした。

いまは違います。

SaaSは選択肢ではなく、前提条件

CRMがある前提で営業活動が設計され、 名刺管理がある前提で顧客接点が整理され、 ワークフローがある前提で承認プロセスが組まれる。

つまり、SaaSそのものは見えにくくなり、 業務の土台として溶け込んでいます。

AIで変わったのはUIより「期待値」

AIで急激に変わったのは、画面レイアウトよりもユーザの期待値です。

現場担当者は、

を考え続けたくありません。

これからのSaaSに求められるのは、 操作対象ではなく、思考と判断を助ける実務レイヤーです。

影響を受けるのは、SaaS提供者だけではない

この変化は、SIerやソフトウェアリセラーの価値にも直結します。

価値が下がりやすい支援

価値が上がる支援

言い換えると、売るべきものはSaaSそのものではなく、 SaaSを意識しなくてよい業務状態です。

誤解されやすい3点

正しくは、 価値の中心が「実装」から「業務設計と意思決定支援」へ移るということです。

まとめ

一般ユーザ企業にとってのSaaspocalypseとは、 SaaSの否定ではなく、SaaS中心思考からの卒業です。

この視点を持てる企業ほど、AI時代でも運用が強くなります。

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